2019.04.30

アメリカのシェフたちの動き レポートVol.1

アメリカ中西部、ミネソタ州では昨年10月の「アメリカシーフード月間」、地元のスターシェフTim McKee(ティム・マッキー)と魚の卸会社”Fish Guys”を中心に、140を超えるレストランとシェフがサステナブルシーフードを使った料理をメニューに載せ、大きなインパクトを残しました。少し長いですが、Ocean Conservancy制作ビデオ中の、シェフの声を一部翻訳してみました。ビデオもぜひ見てみてください。

「ハイ・ハイ」クリスティーナ・ニューエン:「今現在私達が食べているものが近い将来、ひょっとしたら消えてしまうかもしれない、、、なんて、本当に恐ろしい」「ここのシェフ達がサステナブルシーフードのムーブメントを作り、食べ手の意識を変えているのは、ほんとにクールだと思うわ」

「スマック・シャック」ジョシュ・トーマ:「僕たちは自分の行動に責任を持たなくちゃいけない。そして、消費者がいいチョイスをする手助けをしなきゃいけないと思う」「サステナブルシーフードに関する話題はレストラン業界のなかでここしばらく、どんどん増えてきたよ」

「イン・ブルーム」トーマス・ボーマー:「この問題を解決するために何もしないということは、つまり現状をさらに悪化させることに加担しているってことだよね」「お客さまからも聞かれるんだ、料理に使っている魚の履歴とか、環境には影響がないのかとか」

「フィッシュ・ガイズ(魚の卸会社)」マイク・ヒギンズ:「我が社は約300のレストランを相手に、年間400万トンのシーフードの取引をしています」「最近は、魚が誰に、どんな風に獲られ、どんな風に運ばれてきたのか、そして魚の枯渇につながる漁業で獲られた魚ではないのかという取引先からの問いが急激に増えていますね」

「イーストサイド」ジェイミー・マローン:「私たちが今やっていることには意味があり、理由がある。食べ手はすごく理解してくれているわ」「サステナブルシーフードを使うことは、料理の可能性を狭めることにはならなかったの。逆に可能性を広げてくれた」

ティム・マッキー:「最近の大きな反響には驚いているよ。ポジティブな流れができているよね。とても嬉しい。ここTwin Cities(ミネアポリス+セント・ポール)のレストラン業界がいかにすばらしいコミュニティか、を証明していると思う」