2024年5月18日・19日
於)有明アリーナ
東京都主催の国際イベント「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラムに参加

① 【ランチ&トーク】「海と食の未来をつくる」
2人のメンバーシェフによる特製ミールボックス提供と、両シェフとChefs for the Blue代表によるトークセッション実施(5/18, 19)

②【展示】「シェフが見据える海の未来展」
Chefs for the Blueのメンバーシェフ6名と、タッグを組む漁業者たちの取り組みを「お皿」で表現した展示


東京都が主催する「2050年の東京」をテーマとした国際イベント「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラムに次の2つの形で参加しました。

①特別ランチ&トーク「海と食の未来をつくる」

「シンシア」オーナーシェフの石井真介と「ラ・ボンヌ・ターブル」シェフの中村和成らによる特製ミールボックスと、両シェフとChefs for the Blue代表の佐々木ひろこ3名による「料理人として感じた海の危機」「海と食の未来」についてのトークセッションがセットになったプログラムを実施しました。

■日時:5月18日(土)および19日(日)11:00〜
■場所:有明アリーナ「潮風フードスクエア」

【5月18日ミールボックスー「シンシア」石井真介シェフ考案】

・すずきの黒米焼き ベアルネーズソース
・長谷川さんの明日葉 野草 山菜のごはん
・しろえび倶楽部のしろえびフリットとシーベジタブルの海藻サラダ 野菜ドレッシング ハーブオイル
・パンガシウスのベニエ ソースマドラス
・ブラックタイガー ホタテ貝 カリフラワームース ブイヤベースジュレ
・魚のリエット たい最中

【5月19日ミールボックス-「ラ・ボンヌ・ターブル」中村和成シェフ考案】

・大西洋くろまぐろテールの蜜焼き
・しろえび倶楽部のしろえびと季節野菜のちらし寿司
・大西洋くろまぐろテールのコンフィ【シーチキン】が主役のサラダニソワーズ
・味玉、えびマヨネーズソース
・長井漁港のぶだいのベニエ
・キャロットラペ

【トークセッション】

 フードジャーナリストとして漁業の現場で感じた「海の危機」。そして、日々の仕入れや調理の中で海の資源と向き合う料理人として感じた「海の危機」。両者の思いが合流することで始まったのが、我々の活動です。

そんなこれまでの経緯、今どのような課題に向き合っているのか、これからの海と日本の食文化のために、私たちが起こしていくべき変化とは何かについて、代表の佐々木と2人のシェフが議論を交わしました。 

 お弁当を囲みながら、トークを聞いてくださった方の中には、熱心にメモをとる姿も。海の現状や未来を、言葉やデータだけでなく、「おいしい」という食体験を通して伝えることができるのが、我々シェフチームの最大の強みです。今回のイベントは、その強みを改めて実感させていただく機会となりました。

②【展示】シェフが見据える海の未来展

海の未来に向けて料理界でできることは何か?そんな問いに向き合うChefs for the Blueのメンバーシェフ6名と、タッグを組む漁業者たちの取り組みを「お皿」で表現した展示を行いました。

日々漁業や調理を通して、海と向き合う立場として、海にとっても食べ手にとっても、より良い魚をより良い方法で獲り、より良い食べ方で味わってもらいたい。

展示ブースでは、そんな漁業者とシェフのコラボレーションを海を未来につなぐ6皿として表現しました。

1. 「シンシア」石井真介シェフ×「大傳丸」」(千葉・船橋)大野和彦さんのスズキ

②「ラ・ボンヌ・ターブル」中村和成シェフ×臼福本店「第一昭福丸」(宮城・気仙沼)臼井壯太朗さんの大西洋クロマグロ

③「茶禅華」川田智也シェフ×「白鷹丸」(神奈川・横須賀)仲地慶祐さんなどのミシマオコゼ

④「ノーコード」米澤文雄シェフ「フラットアワー」(長崎・対馬)銭本慧さんのハタ

⑤「御料理ほりうち」堀内さやかシェフ×「第六恵美須丸」(京都・宮津)村上純矢さんのニホンハマグリ

⑥「恵比寿えんどう」遠藤記史シェフ×「富山湾しろえび倶楽部」(富山・射水)のみなさんのシロエビ

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ランチ&トークを終えた後は、参加者たちを展示ブースへ案内。居合わせた漁師さんや仲買さんも一緒に、参加者から次々とあがる質問に答えました。シェフ、ジャーナリスト、漁業者。立場の異なる当事者のリアルな言葉が、参加者にとって、海のリアルを映し出すきっかけとなったと思います。

Chefs for the Blueでは、長年海の資源を守り続けてきた熟練の漁業者や、新たな取り組みを始めた若い漁業者や流通事業者、海の課題に向き合おうと学びを続ける学生など、立場も世代も異なるさまざまな人たちと、海の未来を考える機会をいただいています。

当事者のリアルを知ることで、自らも海と向き合う当事者となる。そのようにして、一人ひとりが「海の未来」を語れる世の中を作っていくことが、我々の活動の大きな意義だと感じています。

photo : Rintaro Kanemoto


●関連リンク
https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/

●プロジェクトメンバー
・【シンシア】石井真介シェフ(@shinsuke.ishii
・【ラ・ボンヌ・ターブル】中村和成シェフ(@chef_labonnetable
・【茶禅華】川田智也シェフ(@sazenka
・【No Code】米澤文雄シェフ(@yone_asakusa
・【御料理ほりうち】堀内さやかシェフ(@sa.horiuchi
・【恵比寿えんどう】遠藤記史シェフ(@spinachmanz