“魚が手に入らない!” 日本漁業の生産量は1980年代の1/3以下に減少
豊かな海を取り戻し食文化を未来につなぐため、料理界初のアクションへ
トップシェフチームChefs for the Blueが水産庁長官へ未来の海を守るための提言書を提出します

【日時】

2024年5月27日(月)

13:30〜  水産庁長官に提言書提出、懇談
      農林水産省内 水産庁長官室にて
 15:30〜  記者会見
      日本記者クラブ内 9階大会議室にて

【背景・問題意識】

 「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産として登録されてから、10年。四方を海に囲まれた日本において、魚介を使った様々なジャンルの料理の提供は、私たち日本人の食生活や健康を豊かにしてきました。また訪日外国人にとっても日本を訪れる大きな目的となっています。 この大切な日本の水産物を手に入れることが、飲食店にとってどんどん難しくなっています。市場に入荷する魚が激減し、また価格が他の食材に比べても極端に高騰しているのがその理由です。


 近年イカ、サンマ、サケなどの記録的な不漁が報じられますが、他の魚種に問題がない訳ではありません。江戸前鮨の花形コハダや、地域の食文化にとって重要なマダコ、アマダイ、トラフグ、アナゴ等の漁獲量も減り続けています。和食に不可欠なコンブ生産量も激減。また大型のカツオが減ったため、良質な鰹節も減少の一途です


 日本の漁業の生産量は、1980年代の3分の1以下に減少しました。沿岸漁業だけでも6割以上減少し、魚介類の自給率は56%。すでに日本の食文化を維持継承することすら困難な、危機的状況にあります。


 このような問題を背景に、私たちは、日本の食文化と食料安全保障にとって不可欠な水産資源の回復と持続可能な漁業・流通構造の確立、水産物自給率の向上に向け、料理界から初めて水産庁長官に提言書を提出いたします。 日本を代表する料理人たちが料理界の切実な声と未来に向けた提言を誠意をもって届けます。

【当日参加する 一般社団法人Chefs for the Blueのメンバー一覧】

・【カンテサンス】 (フランス料理店) オーナーシェフ/一般社団法人Chefs for the Blue 理事  岸田 周三
・【日本橋蛎殻町すぎた】(鮨店) 主人 杉田 孝明
・【チェンチ】 (イタリア料理店) オーナーシェフ 坂本 健
・【てのしま】 (日本料理店) 主人 林 亮平
・【茶禅華】 (中国料理店) オーナーシェフ 川田 智也
・一般社団法人Chefs for the Blue 代表理事 佐々木ひろこ

※各発表者のプロフィールはリンク先をご参照ください

●プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000064142.html