“多くの国の人々にとっての新しい食材として、また、海の砂漠化を食い止めブルーカーボンを生み出すなど、SDGs の面でもが世界の注目を集める「海藻」。
この度、「海藻」をテーマに、第2回国際海藻サミット「Seaweed Summit vol.2 」が秋田県男鹿市で開催されます。これは昨年のイタリア・トリノでの開催に続くもので、日本では初開催となります。”(公式HPより)

近年世界のシェフたちに大人気の食材、海藻。日本の海に生息する海藻は1500種類とも言われますが、資源としては例に漏れず各地で激減中です。卵を産みつけるため、また幼魚のうちは敵から身を守るゆりかごとしても、海藻は魚にとってなくてはならないものであり、CO2吸収量の大きさも改めて注目されています。海藻食文化をつなぐとともに、資源としても守っていく必要があります。そんななか、11月4日、立命館大学の協力のもと海藻ネットワークにより秋田県男鹿市で開催された第2回国際海藻サミットに、佐々木がお招きいただきました。

さまざまなワークショップやセミナーが同時並行で行われていたなか、登壇は大龍寺という荘厳なお寺の広間を利用した大会場。「海のサステナビリティと多様性」というメインテーマのもと、まず「日本の海は豊か。水産業の衰退は地域の衰退に直結する」という題目で講演をさせていただきました。

続いて三菱地所株式会社 めぐるめくプロジェクトの広瀬 拓哉さんがファシリテートされたパネルで、合同会社シーベジタブルの友廣裕一共同代表、明石のタコ加工事業者 金楠水産株式会社の樟陽介さんとともにクロストークをさせていただきました。水産物の作り手(友廣さん)、流通事業者(樟さん)、そして使い手(佐々木)という3者のパネルとあって、トークタイトルは「海から食卓まで、フードチェーンから語る海の未来」でした。

Chefs for the Blueでは現在、特に昆布に注目したプロジェクトを進めていますが、それ以外の海藻についてもさらなる学びとアクションを重ねていきます。デンマークの海藻研究者、オーレ・モーリットセン博士と10年ぶりにご一緒できたことも刺激になりました。海藻の海外トレンドについては、下記連載記事をご覧ください。

●関連リンク
公式HP
https://seaweed-summit.sakura.ne.jp/
連載・グリーン&ブルー「欧米マーケットで注目集める海藻」
https://agrilab.kyodo.co.jp/2023/12/post-657.html

●担当メンバー
佐々木ひろこ