東京・調布のエコール辻よりお招きいただき、調理学校の生徒の皆さんに対して半日講義を行いました。まず最初に教室で日本の海の現状と持続性を考えた漁業の大切さについてお話し、次にキッチン付きの講義室に移動して魚料理の調理デモンストレーションを行い、最後に実習室で生徒さんたちが実際に料理を作るという流れでした。

【シンシア】石井真介シェフは、シリマルエビやクロシビカマスなど、市場流通せず地元で安値取引される「低利用魚」を使った3品の料理をデモンストレーション。実習室ではクロシビカマスの骨切りなど、はじめて見る魚の処理に苦心する生徒さんたちに直接指導をして回りました。

「将来は美味しい料理で人を幸せにするだけでなく、環境問題など社会と密接に関わって、社会の役に立つ存在になりたい」
「これからは今以上に深く知識をつけ、将来は日本の魚食文化の回復や、海を取り巻く環境問題解決に食を通して貢献し、よりよい自然環境への回復と継続を後押しできる料理人になりたい」

上記は、ご共有いただいた講義アンケート回答の一部です。料理人の卵の皆様にとって、少しでも海の問題を考えるきっかけになったなら嬉しく思います。